ずーっと前の話なんですがね、まだ4歳でピチピチの幼稚園児だった頃です。ちょっとした気まぐれで団地の5階から飛び降りまして。落ちたんじゃないんです。降りたんです。自分の意思で。笑えるんだけど笑えない話で。
4歳の頃
その頃、僕は横浜に住んでました。
どこに住んでたって記憶は正直無いですが、そうらしいです。
でもね、幼稚園に通ってたのは覚えてます。あさこちゃんが好きだったことも覚えてます(笑)。
あさこちゃん・・今どこで何をしてるんでしょ?街で偶然会ったりしたら気づきますかね?
なんて、気づくわけないです。そもそもあさこちゃんを好きだったっていう記憶はありますが、それ以外の記憶はまったく無いですし。
どんな顔してたとかどんなことして遊んだとかの記憶もまったく皆無。
覚えてないからこそ僕の中ではあさこちゃんが相当美化されて大変なことになってますが(笑)。
そんなまったく覚えていない思い出話はさておき、というかそもそも覚えてない時点で思い出じゃない気がしますが、その横浜で団地に住んでたんですよ。5階建ての5階。
団地の5階のベランダで
ある日、その団地の5階で、母親とベランダで遊んでたんですよ。でもふと気がつくとその母親がいなくなってたんですよ。それで僕も部屋に入ろうと思って引き戸を開けようとしたら・・・開かない。かなり頑張っても開かないんです。
なんかわかんないけど鍵かけられたって思ったんですね、きっと。
ひとりぼっちでベランダに閉じ込められたわけなんですが、閉じ込められたって言っても実際は違うわけで。だってベランダですからその向こうにはもうOPEN AIRな空間が広がってるわけですよ。
そう僕は閉じ込められてなんかいない。空は無限に広がってる。
そう思った僕は、まず母親が洗濯物を物干し竿に干すときに使っていた踏み台をズルズル引っ張ってきて、その上に乗って・・・飛び降りました。空に向かって。
いや、空が無限に広がってるって思って飛び降りたってのはウソです。さすがに4歳でそんな発想は浮かばない。
実際は引き戸が開かないなら飛び降りて1階から階段で上がろう!っていうバカな考えで飛び降りたんですけどね。子共の発想ってマジ怖い。
いずれにせよ、団地の5階のベランダから飛び降りちゃいました。
そして病院へ
このあたり記憶が定かではないんですが、1階のベランダの前の芝生の上で膝が痛くて泣いていたのを覚えています。
1階に住んでたおばちゃんが僕が落っこちてきたのに気づいたらしく、びっくりして5階まで母親を呼びに行ってそのおばちゃんの車で病院に連れて行ったらしいです。
いや、子供が5階から落ちたらまず救急車だろ!普通は!
あと僕が覚えているのは病院で膝に絆創膏を貼られて、とりあえず1日だけ入院させられたことですね。
入院も一応させただけらしく、実際はケガらしいケガも無く、膝をちょっと擦りむいただけでした。まさにかすり傷。
どうやら1階の人がベランダの外に物干し竿を設置していたようで、僕はその物干し竿にひっかかってから地面に落ちたようです。
体重が軽かったこともあってほぼ無傷でした。軽く奇跡っぽくないですか?
「俺、5階から飛び降りたことあるんだぜー!」なんて人、あんまり会ったことないハズ。
まとめ
サクッと一言でまとめると
人間って結構丈夫だよ!って話でした。
落っこちた時に救急車でも呼んでればニュースになったのかもしれませんが、この奇跡は特に知られることはなかったようです。僕の人生の中では最大級のミラクルなのに・・・。
ちなみに入院する時ですが、看護婦さんに
「どこか痛くなったりしたらこのボタンを押してね」
って言われたんですが、
もうそのボタンが押したくて押したくて。でもまったく痛くないし。でも押したいし。って葛藤してたのはなんとなく覚えてます。
でも最終的に押さなかったのはその頃は真面目だったなーと。
今なら連打しますね。寂しがりやだから。